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染谷将太×長岡亮介(ペトロールズ)『寄生獣 完結編』公開記念対談「俺たちのミギー!完結編」

4月25日(土)ROADSHOW

染谷将太が主演する映画『寄生獣 完結編』 (2015/監督:山崎貴)が、4月25日より全国公開となった。若手実力派としてこれまで数々の映画に出演し、『ヒミズ』(2012/監督:園子温)では、第68回ヴェネチア国際映画祭 / マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。今後も多くの出演作が公開待機中となっている。今回LOAD SHOWでは『寄生獣 完結編』の公開を記念して、「俺たちのミギー!完結編」と題した染谷将太×長岡亮介(ペトロールズ)のサプライズ対談続編を企画!前回に引き続き、普段から仲の良い二人の、少し照れながらもざっくばらんなトークをお楽しみください!

前回対談「俺たちのミギー!」はこちら!

http://culture.loadshow.jp/interview/kiseiju-sometani-nagaoka/

染谷将太 主演 『寄生獣 完結編』公開記念企画「見てきたよミギー!」も合わせてどうぞ!

http://culture.loadshow.jp/interview/kiseiju-kanketsu-special/

『寄生獣』見てきました(長岡)

(染谷氏は渡された写真を見ている(※ こちらをご参照ください)。そこへ背後から長岡さんが忍び寄る。)
長岡亮介(以下、長岡):写真いいよね!
染谷将太(以下、染谷):うわあっ!
一同:(笑)。
長岡:元気?
染谷:元気です……。ちょっと、動揺して指が震えてきたんですけど(笑)。今日も駆り出されたんですか?
長岡:はい(笑)。
いよいよ『寄生獣 完結編』の公開が近づいて参りました。今回は「俺たちのミギー!完結編」ということでお送りしたいと思います。長岡さんは『寄生獣』はご覧になったということでしたね。
長岡:拝見させていただきました。
染谷:どうでしたか?
長岡:いや、おもしろかったです。それに染めやん、かっこよかったですよ。
どちらでご覧になりました?
長岡:大阪で見ました。ライブの前だったんですけど、良いもの見て良い演奏しようと思って。
染谷:なんか恥ずかしいな(笑)。
長岡:やっぱり、段々と染めやん(新一)の性格が変わっていくのが印象的だったかな。って、良いのかな? 本人に感想なんかを言ってしまって(笑)。
長岡さんは映画自体どのくらいぶりにご覧になりました?
長岡:いつぶりだろうね…。思い出せないな。
染谷:原作は読んでないんですよね?
長岡:うん、何にも知らないで行った。だから、なんだこの終わり方はって思ったんだけど、続きがあるんだよね。
染谷:(笑)。そうですよ、それが今回の『寄生獣 完結編』なんです。
長岡:もう撮影は終わったの?
染谷:前編と同じ時期に撮っていたので、もう終わってます。じゃあまた、予告編一緒に見ましょうか(笑)。
(予告編を見る2人)
長岡:面白そう!完結編も見に行きますよ。
染谷:そもそも、そういう流れの企画なんだと思いますよ(笑)。
長岡:なんだ、まんまとはまっちゃったよ(笑)。

それぞれのミギーの行方

最近の2人の交遊はどうですか?
長岡:それはね、淡々と粛々と……。(笑)。
染谷:前回の取材の後、恵比寿LIQUIDROOMにペトロールズのライブを見に行きました。
長岡:そうだね、来てくれたね。いや、それにしても映画すごかったね。カバみたいになったり、シャキって右腕が飛び出したり。染めやんは実際ああいうふうに動いてるの?
染谷:ある程度動いています。実際に作品で見られる映像はCGを足したものになるので、現場ではスタッフの方がカウント取って、動きを付けていく感じですね。
長岡:型が決まってるの?
染谷:だいたいこうなりますよという、スタントの方が演じた映像があるので。
長岡:それを見てやるんだ。すごいなあ。
長岡さんは自分の右手がどこにあるのかわからなくなることはないんですか?
長岡:ある、ある(笑)。リズムがわかんなくなるというか、右手がどこにいってんのかわからなくなるということはあるよね。
染谷:そういう時はどうするんですか?
長岡:......小さい声で叫ぶ。
染谷:(笑)。
長岡:「イカン!」って。まあ、リズムを取り戻すのに必死なんですよ。ところで、ここにある人形は実物大のミギーなの?(机にあったミギーの人形を指して)
染谷:これは、実物大くらいかな。一番最初は僕の右手の質量を元にミギーが設計されたんですよ。でも、それだと映画的に少しバランスが悪かったので、気持ち大きくしてこのサイズで落ち着いたらしいです。ミギーの唇も僕の唇を元に作られたらしいですよ。
長岡:ああ、どおりで。色っぽいと思ったんだ。
染谷:本当に?(笑)。
長岡:映画の中で、一度やられちゃった時はこの人(ミギー)が治してくれたの?
染谷:そうそう、心臓をね。
長岡:それで治してる時にちょっとミギーみたいになっちゃったんだ?
染谷:混じっちゃった。
長岡:混じっちゃったんだね。
染谷:それで強くなったんです。
長岡:だから犬が死んでても気にしないという感じになっちゃったわけだ。
染谷:でも、完結編ではまた心が揺らぎだすんですよ。
長岡:バランスが取れなくなるんだ。
染谷:周りで色々なことが起きて、新しい敵が出てきたり、悲しい出来事があったり、橋本愛ちゃん演じる里美が現れたりすることで、心が揺れ動いていくわけですよ。
長岡:なるほどね。

ミギーはなんでも知っている(染谷)

ミギーは新一の栄養バランスを気にしてますよね。
染谷:そうなんです。ミギーは新一の栄養バランスを気にするんですよ。
長岡:それはわかるの?
染谷:わかるみたいなんですよ。何の栄養が足りないのかって。
長岡:ミギーは頭いいからね。
染谷:ミギーはなんでも知ってますから。
2人は普段からご飯を作ったりはしますか?
長岡:僕はご飯作るの好きですよ。好きですか?
染谷:好きですよ。この間、初めてラーメンをスープから作ってみました。
長岡:なに?鶏ガラ?
染谷:はい、鶏ガラで。塩ベースなんですけど。
長岡:美味しかった?
染谷:美味しかったです。
長岡:ダシ取る時間なんてあるの?
染谷:(笑)。30分くらいで作ったんですよ。
染谷さんは蕎麦を打ったりもするらしいですね。
長岡:本当に!?(笑)
染谷:大晦日に蕎麦を打って、食べました。
長岡:そんな設備あるわけ?
染谷:ありますよ。十割蕎麦を作って、僕の家で父親と一緒に食べました。
長岡さんは最近ではどうですか?
長岡:実は今日、鶏ガラでダシを取っていてね。ここに来るために途中で火を止めてきました。
一同:(笑)。
本当ですか?すごい親和性ですね(笑)。
長岡:(笑)。ミギーは食べないよね、口はあるけど。
染谷:ミギーは新一から養分を取ってるんで、食べませんね。あ、でも『寄生獣 完結編』の大好きなシーンで、新一とミギーが一緒に料理をするシーンがあるんですよ。二人で会話をしながら味噌汁を作るんですけど。
長岡:それは良さそうだね。

映画と音楽の関係

染谷:最近は忙しいんですか?
長岡:ちょいちょいね。パラパラとやっていますよ。
染谷:亮さんはやっぱり音楽家であるわけですから……
長岡:だれが?僕が?
染谷:そうですよ(笑)。なので、映画音楽について教えて下さい。
いい話になってきましたね。
染谷:(笑)。
長岡:そうだねぇ。たまに映画音楽をやってみないかって言われるわけ。でもね、僕、映画見てる時って、音を全く聞いてないんだよね。音のこと言われるまで何が鳴ってたとか全然わかんなかったりするし。だからって、音をちゃんと聞こうとすると、今度はそればっかり聞いちゃう。
染谷:音楽が良かったなって思う時は、大体後から気づくもので、見てる時はその音の存在に気がつかなかったりもしますよね。音が邪魔じゃないというか、耳障りがよくて内容とマッチしていると余計に。だけど、後から音楽よかったなって思うんです。
長岡:なるほど。
染谷:『寄生獣』の音楽は佐藤直紀さんという、いつも山崎貴監督と組んでらっしゃる音楽家の方が担当されてるんですけど、すごいなと思うのは映画における核となる音楽があって、それをお客さんの潜在意識にすりこませた上で、大事なところでかかるんです。だからそれが鳴りだすと、お客さんは無意識に反応させられるみたいな。
長岡:映画のイメージになるような「幹」となる音楽があって。
染谷:そうそう。それを幹だと認識させるのも難しいことだと思うんですけど、それをちゃんとお客さんに認識させて、ストーリーが進むにつれて繋がっていくんですよ。そしてそれが決して邪魔ではないんです。
長岡:その音をどのタイミングでかけるかというのは監督と音楽の方が一緒に決めるのかな?
染谷:場合によって様々だとは思いますけど、基本的には話し合って決めるのだとは思いますね。
長岡:そっかあ。いやあ、いいね。
音楽は前編からも引き継がれているのですか?
染谷:ラッシュで見たときは引き継がれている部分もありましたけどね。「ディディディディ、ディディディディディ、デーン」って音楽は使われてるんじゃないかな。
一同:(笑)。
染谷:すいません、これ伝わらないですよね(笑)。
どうですか、染谷さんが映画を作るときに長岡さんを音楽に起用するということはないんですか?
染谷:一回頼みかけた時はあったんですけど、途中で映画の方向性が変わってしまって頼めなかったんですよ。いつか一緒にできたら面白いなと思うんですけど。
長岡:いいね、その時は是非。映画音楽で作家のキャラが反映されることはアリなの?
染谷:キャラというのは?
長岡:例えば、久石譲さんの音楽は久石さんって感じの音楽になるじゃないですか。
染谷:そこは狙いによるでしょうね。
長岡:そうだよね。僕が音楽作っても、結局僕っぽくなっちゃうと思うし。
染谷:映画の場合、『寄生獣』前編でもそうだったんですけど、まだ完成途中の映画には雰囲気を共有するために映像に音楽を仮当てしたりもするんですよ。それって結構、音楽家には難しいんじゃないかなって思うんです。あまりそのイメージに引っ張られるわけにもいかないし。
長岡:そうだよね、自分がそこに残さなくちゃいけないんだからね。音楽は一瞬でお客さんを沈めちゃうこともできるじゃない?影響力が強いから。染めやんの映画を手伝うときはそうならないように気をつけたいなと思います。
染谷:それはお芝居でもありますね。一瞬でお客さんの気持ちを沈めちゃうなんてことはありえますからね!
長岡:そうだよね、気をつけないとね!
それでは長岡さんの『寄生獣 完結編』の感想も楽しみにしています。本日はありがとうございました!
(終)

映画『寄生獣 完結編』4月25日(土)ROADSHOW

企画・構成・写真 :岡本英之
   採録・構成 :島村和秀
『寄生獣 完結編』
(C)2015 映画「寄生獣」製作委員会
原作:岩明 均「寄生獣」(講談社刊)

監督・脚本・VFX:山崎 貴

脚本:古沢良太/音楽:佐藤直紀

キャスト:染谷将太 深津絵里 阿部サダヲ

橋本 愛 新井浩文 岩井秀人 山中 崇 ピエール瀧 豊原功補

大森南朋 北村一輝 國村 隼 浅野忠信

東宝・日本テレビ提携作品

製作:映画「寄生獣」製作委員会

制作プロダクション:ROBOT

制作協力:東宝映画

配給:東宝
Story
右手に寄生生物ミギーを宿す高校生・泉新一は、要注意人物として人間からもパラサイトからもマークされていた。いまや、新一の住む東福山市は、市長・広川を中心に組織化されたパラサイト達が、一大ネットワークを作り上げていた。一方、人間側も、寄生生物殲滅を目的とした対パラサイト特殊部隊を結成。アジトと化した東福山市庁舎に奇襲を仕掛けようとしていた。激化する戦い…。人間の子を産み、人間との共存を模索するパラサイト田宮良子は、新一とミギーの存在に可能性を見出したが、肝心の新一は、母親を殺された事件がきっかけで寄生生物への憎悪を募らせていた。そんな彼らの前に、最強パラサイト・後藤が、その姿を現した。 生き残るのは人間かパラサイトか。そして「寄生獣」とはいったい何なのか。 新一とミギー、最後の戦いがついに始まる。
  • 『染谷将太(そめたに・しょうた)』
    1992年9月3日生まれ、東京都出身。9歳の時に『STACY』(01/友松直之監督)で映画デビュー。『パンドラの匣』(09/冨永昌敬監督)で長編映画初主演。以降、日本映画の新世代を代表する俳優として活躍し、2011年『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(瀬田なつき監督)で第66回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞、2012年『ヒミズ』(園子温監督)で第68回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞、『ヒミズ』と『悪の教典』(三池崇史監督)で第36回日本アカデミー賞新人俳優賞、2013年にエランドール賞新人賞を受賞。近年の主な出演作に『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(13/黒沢清監督)、『永遠の0』(13/山崎貴監督)、『不気味なものの肌に触れる』(13/濱口竜介監督)、『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』(14/矢口史靖監督)『ぶどうのなみだ』(14/三島有紀子監督)『さよなら歌舞伎町』(15/廣木隆一監督)。公開待機作に『ソレダケ / that's it』(15/石井岳龍監督)『ストレイヤーズ・クロニクル』(15/瀬々敬久監督)『バクマン。』(15/大根仁監督)などがある。
    http://www.shotasometani.jp/

  • 『長岡亮介(ながおか・りょうすけ)』
    神出鬼没の音楽家。ギタリストとしての活動の他に楽曲提供、プロデュースなど活動は多岐にわたる。 「ペトロールズ」の歌とギター担当。
    http://nagaokaryosuke.com