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【イベントレポート】映画『キョンシー』ジュノ・マック監督の来日!乃木坂46の堀未央奈が応援大使に就任!

(左より、ジュノ・マック監督、堀未央奈、清水崇プロデューサー)
今年で3度目を迎えるジャンル映画の祭典「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2014」で最も注目を集めている映画『キョンシー』の監督ジュノ・マックの来日!

イベントには監督のジュノ・マックはもちろんのことプロデューサーの清水崇と、ホラーアイドルのセンターを虎視眈々と狙う乃木坂46の堀未央奈が参加。

■日程:9月11日(木)

■場所:松竹本社3F試写室(東京都中央区)

■登壇者:ジュノ・マック(監督)、清水崇(プロデューサー)、堀未央奈(乃木坂46)
(MCの紹介により、ジュノ・マック、清水崇、堀未央奈のお三方がそれぞれ登壇し、会場のお客さんにご挨拶。和やかな雰囲気の中、イベントが始まる)
堀さん、作品どうでした?
堀:すごく良かったです。
今回初めてご覧になられて、どのポイントが良かったですか?
堀:ポイントはやっぱり物語と、今までイメージにあった「キョンシー」とはまた違っていて、進化していてすごく面白かったです。
今回、ドラマですよね。アクションも凄いんですけども。
(中略)
皆さん、高校の時にリアルタイムで観て、思い出になっている作品ってありますか?堀さんは現役の高校生ですもんね。
堀:はい。
ジュノ:私は、霊幻道士シリーズを何度も何度も観直していました。
それじゃなかったらリブートしないですよね。
(会場内笑い)
ジュノ:そうですね(笑)
清水:皆さん、今日観てびっくりすると思います。これリメイクとかじゃなく違う映画じゃんっていう位、全然違うんで。
これって香港で公開された時は、賛否は分かれたんですか?
ジュノ:いやいや、賛否という事でなくですね、やはり香港も台湾も日本もそうだと思うのですが、霊幻道士としてだけじゃなく一つのジャンルとして「キョンシー」というものを愛していらっしゃる方々が多くて、大いに楽しんで下さったんです。で、これ実はヴェネチアでも同じ反応だったんです。
そうなんですか!
ジュノ:はい。やはり同じように「キョンシー」というものを一つのジャンルとして、神秘的な部分含めて大好きな方がたくさんいらっしゃったので、皆さんとても作品を気に入ってくれました。何と言っても僕の初監督作品ですから、こういう風に受け入れられた事はとても嬉しかったですね。
原体験として高校の時に観て、それをまた自分で撮るというもの凄い美しい仕上がりですね。清水監督は、どういった経緯で関わられたんですか?一番気になる所だと思います。
清水:最初お会いしたのは東京で、この映画のプロデューサーとしても参加されてる女性のプロデューサーから紹介されまして。その時は挨拶しただけだったんですけど、その後ちょうど僕が『魔女の宅急便』をやるかやらないかとかで準備をしている頃に突然連絡が来て、その女性プロデューサーから。で、ジュノが初監督する映画があるんだけども、それのプロデューサーに入ってほしいという事で、キョンシーものだというのを聞いて、じゃあコメディかと思ったらまったく違うっていう事で、彼のビジョンとか色々聞いてると全然違うんですよ。笑い一切無いんです。それも面白いし、とにかく彼が思い描いた世界観とビジュアルがすごく美しくて、そこに惹かれたんですね。それで、日本でもう一回会いまして、是非って事で、僕でよければ手助けしますけどっていう感じでしたね。ビジュアルに関しては、ほとんど彼のアイディアと彼の世界観で描かれてる映画なので、初監督でこれは凄いと思います。プロデュースしつつなんですけど。
堀さん、クライマックスの方のあのキョンシーの飛び方すごくなかったですか?
堀:すごかったですね。
僕一番好きなんですよ。あの流れるようなキョンシーの飛び方。あれは、ジュノから聞いてるんですけど、すごい裏話があって、水中で撮ってるんですよ。
堀:え!?だから、あんなにしなやかなんですね。
そうなんですよ。分からないですよね、水中だって。(ジュノ監督に)あの水中で撮るシーンすごく大変だったんですよね?
ジュノ:本当に大変でした。水中だと当然ジャンプが出来ないし、マスクと衣装をつけてるので基本的に息も出来ないんです。4人のスキューバのダイバーの方に参加してもらいつつ、金属製の杖で押しながら撮影しました。結果的にショット数としては、2カットなんですけど、撮るのには二日間くらいかかってしまいました。
あそこのシーン二日もかかったんですか!?皆さん観れば分かると思いますが、びっくりすると思いますよ。CGでやってる訳じゃないんです。CGでは空気とかの処理はされてるんですか?
ジュノ:そうです。基本的にワイヤーと息の泡を取り除くのにコンピューター処理はしていますけど、それ以外は実際に撮ったものです。その日プールの撮影しているのを見ていて、監督しててもびっくりするような画でしたね。
そこのシーンって映画の中で水の中のシーンじゃないから、それを水の中で撮ったっていうのは凄いですよ。
ジュノ:水中で流れている様な画を想像してしまったんですね。で、撮るためにはもう水中で撮るしかなかったので水中で撮りましたが、スタッフに言った時には頭おかしいんじゃないのかっていう風に反応されました。で、この映画70日間かけて撮影しているんです。
結構長いですね。
ジュノ:なので、そういった撮影まで出来たという事は本当に恵まれているなあと思いました。
ジュノ:思い出深い事をもう一つ申し上げると、去年の東京国際映画祭の時にグリーンカーペットを清水さんとキョンシーの格好で歩いたんですけど、とても寒い日に45分間くらい歩いたんです。
清水:あの、タイミングがあるんですね。東京国際映画祭のグリーンカーペットは長いので、これから今年もあるんであんまりネガティブに僕が言う事は出来ないんですが(笑)。目玉のゲストは次はこの方ですって皆さんにお披露目する順番があるので、後ろで待つんですよ。僕らも散々待たされて。でも前の方に役者さんがいると待つしかないんです。香港から来たジュノは日本のカーペットは何て長いんだってきっと思ってるだろうなと思ってはいたんですけどね。その後、「長くない?」って話をずっとしてたんです(笑)。楽しかったですけどね。
堀さんもレッドカーペットとか歩いてみたくないですか?
堀:そうですね、いつか歩いてみたいです。
女優としてお仕事してみたいっていうのは当然ありますよね?
堀:あります。
じゃあ、売り込んだ方がいいんじゃないですか?香港の監督とハリウッドでも活躍されてる監督がいるんですよ。
堀:そうですね!
心霊ホラーは苦手だけど、『呪怨』は好きなんですよね?
堀:好きですね。日本の劇場版の『呪怨2』を先に観て、面白くて好きになりました。
清水監督どうですか?2から先に観て面白かったっておっしゃってます。
清水:ありがとうございます。
(会場内笑い)
それでいいんだ(笑)。
(中略)
清水:この映画のウリとして、プロデューサーの僕が皆さんに観る前にお伝えしておきたいのは、キョンシーって中国版ゾンビじゃないですか?魂を失った器ですよね?甦った死体。ただ、今回のジュノのキョンシー映画は、「魂の無い器」キョンシーが出てくるのに、同時に同じ世界観で「器を無くした魂」つまり幽霊も同じ世界観で同線上に出てくるんですよ。その辺がどういう風に描かれているのか、普通はどっちかでしか出来ない理屈なんですよね、ホラー映画って。一緒にはやりづらいんですよ。それをちゃんと彼はこの世界観の中で描いているので、ただのキョンシー映画じゃなくなっている理由というのは、そういう部分にもあると思います。
ジュノ:実はもともと、キョンシーという神話というのは自分にとってとてもエモーショナルなもので、紐解けばゾンビというか中国版ヴァンパイアと英語では呼ばれている存在なんですけれど、非常に中国という国は大きく、色々いさかいがあった時にそこで戦って亡くなった方を家族が葬るためには、その肉体が帰ってきてほしいという事を導士にお願いして、その死体がホップして帰ってくるように願った、というのがそもそもの起源なんですね。なので、恐らく世界で初めてのフェデックスシステムなんじゃないかなと僕は思っています。(会場内笑い)そういった経緯がありますので、何か自分にとってはもともと凄くエモーショナルに感じるんです。
なるほど。皆さん最後に一言ずつご挨拶をお願いします。
ジュノ:本当に楽しんで頂ければと思います。今日こうやってここに来れて、大変光栄でした。ありがとうございます。(会場内拍手)
清水:こんなに身長差がない(客席との段差がない)舞台挨拶はなかなか無いので、(会場内笑い)にしても、プロデューサーが真ん中っていうのは最初から気にしてたんですけど。普通は堀さんか、監督が真ん中でしょ?何で自分が真ん中なのかって。
いやー、ハリウッド監督なんで。
(会場内笑い)
清水:・・・えー、皆さん今日観て頂いて、僕はこんな悲しくて残酷でドラマがあるキョンシー映画が作れるって凄いなってプロデュースしつつ思っているので、その辺感じて下さった方は友人や知り合いの方に宣伝してもらえればと思います。それと、シッチェス映画祭のセレクションではまったく違った種類の映画が色々やっていますので『キョンシー』をきっかけに色んな映画に興味をもってもらえればと思います。今日はありがとうございます。
(会場内拍手)
最後にキョンシー応援大使の堀さん。
堀:はい。今回初めて応援大使を務めさせて頂ける事になって本当に嬉しいです。ありがとうございます。これから『キョンシー』を観られる方で感想とか面白かったよっていう事を周りの方に言ってもらったり、これからどんどんみんなで『キョンシー』を広めていきたいなと思っているのでよろしくお願いします。すごい話も深くて、想像している「キョンシー」とは違うので、そこにも注目してもらって是非楽しんでもらいたいです。ありがとうございました。
(会場内拍手)
「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2014」
2014年10月25日(土)~東京:ヒューマントラストシネマ渋谷/大阪:シネ・リーブル梅田/名古屋:シネマスコーレ/福岡:福岡中洲大洋にて6作品一挙公開
※『キョンシー』、『ボーグマン』は特集上映終了後も、通常興行を予定している。
■公式サイト
http://www.shochiku.co.jp/sitgesfanta/
取材・構成・写真 川邊崇広
『キョンシー』
監督・脚本:ジュノ・マック

製作:清水崇「呪怨」

<キャスト>

チン・シュウホウ「霊幻道士」、シリーズ クララ・ウェイ「捜査官X」、アンソニー・チェン「霊幻道士・完結編/最後の霊戦」

■制作年度:2013年 ■制作国:香港 ■言語:広東語 ■本編尺:101分

英題:RIGOR MORTIS

(C)2013 Kudos Films Limited. All Right Reserved.
<ストーリー>

昔、霊幻道士役で名をはせたベテラン俳優チン・シュウホウは、今は落ちぶれ、 妻と子供とも別居状態で彷徨っていた。辿り着いたさびれたマンションの2442号室で、 彼は自殺を決意する。

しかし、道士アンソニー・チェンや、謎めいたマンションの住人らによって自殺は食い止められる。

しかし、このマンションは普通ではないことをすぐに察知した彼は、甦る死者との命懸けの闘いへ巻き込まれていく。