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篠崎 誠監督作品『あれから』

あの時、真っ先に浮かんだのは、あなたのことでした。

『おかえり』で商業映画監督デビューし、『忘れられぬ人々』(00)、『東京島』(10)などを手掛けてきた篠崎誠監督が映画美学校フィクション・コースとのコラボレーション作品として制作した新作映画『あれから』。

主演は綾野剛と共演した『孤独な惑星』(11/筒井武文)が記憶に新しい竹厚綾。

以下ストーリーを抜粋する。

2011年3月11日。東日本を襲った大震災。その夜、東京郊外の靴屋に勤める祥子(竹厚綾)は被災地に暮らす恋人、正志(礒部泰宏)と連絡がつかずにいた。余震が続く中、ようやく通じた電話で、正志が大震災をきっかけに心のバランスを崩して入院したことを家族から知らされる。すぐに駆けつけたいとの申し出も、「これを機に別れた方があなたのためでもある」と断られてしまう。母亡きあと、祥子を気にかけてくれている叔母の直子(伊沢磨紀)も、「今は行かない方がいい」との意見だった。

容赦なく戻ってくる日常生活。同僚の真実(太田美恵)の結婚式も予定通り行なわれるという。

一見、いつもどおりの日々を送りながらも、彼への想いに“揺れる”祥子。そんなとき、いるはずのない正志が目の前に現れる…。

祥子(竹厚綾)は靴屋に勤め、サイズを測り、研磨機で中敷きを削り、客の足もとに靴をフィットさせようとしている。静けさの中、あるいは他者との会話の最中にあっても自らの心の声に耳を傾け続ける彼女の姿を、繊細に施された音響=生活の音が際だたせる本作は、同時に我々観客それぞれの「あれから」を浮かび上がらせようとする。

思い浮かぶのは311からの「あれから」に限ってのことでは決してないだろうが、それでも我々は311を思い、考えることができる、それこそがまさに映画だ。

客の足もとに靴をフィットさせることを生業とする彼女が、やがてスニーカーを取り出し、ゆっくりと顔を上げるまでの姿に深い感動を覚える。

※ 映画のロケ場所にもなった靴屋さん、「オートフィッツ吉祥寺」とのコラボ企画があります。

詳しくはHPで!

オートフィッツ吉祥寺(井の頭公園口近く)0422-47-8891 www.o-fits.com/

料金
当日一般/学生¥1,500均一 シニア・会員¥1,000
前売り¥1,000(前売りは劇場窓口ほか→取扱店はHPに掲載)
会場
オーディトリウム渋谷(3/9より)
吉祥寺バウスシアター(3/16より)
スケジュール:オーディトリウム渋谷
3/ 9(土)〜3/15(金)  『あれから』12:10/15:40/19:30
3/16(土)〜3/22(金)  21:00 『おかえり』(96)リバイバルレイトショー
※篠崎監督デビュー作、寺島進主演。
(当日券のみ。シニア、『あれから』半券提示の方は¥1,000)
16日、寺島進 上映後にトークショー
3/23(土)〜3/29(金)  21:10 『あれから』レイトショー
スケジュール:吉祥寺バウスシアター
3/16(土)〜3/29(金) モーニング&レイトショー 10:30/20:40
トークショー
3月22日(金) ロケ場所,吉祥寺オートフィッツのチーフマネージャー、中村奈穂子さん
3月25日(月) 主演女優 竹厚綾さん
3月26日(火) 映画プロデュ−サー、映画監督(『39窃盗団』)で、本作ではCGを担当 押田興将さん
『あれから』
出演:竹厚綾 礒部泰宏 太田美恵 / 木村知貴 川瀬陽太 杉浦千鶴子 / 伊沢磨紀
/監督・脚本・編集 : 篠崎誠/脚本:酒井善三/プロデューサー:松田広子/監督補:久保朝洋/助監督:宮崎圭祐 山口裕輝 多賀祐輔/撮影:山田達也 川口諒太郎 金山翔太郎/照明:玉川直人 藤田峻平 杉山修平/録音・整音:臼井勝 百々保之/美術:山下知恵 丸山夏奈 岩本圭介 近藤佳菜子/CG:押田興将/ヘアーメイク:大河内ともみ 薄田舞依/制作:岩崎僚 高橋歳行 畠山隼一/音楽:柳下美恵
/製作:コムテッグ 映画美学校 配給:コムテッグ
www.arekara311.com
  • 『篠崎誠』
    1963年東京生まれ。立教大学映像身体学科卒業後、映画ライターとして「キネマ旬報」「SWITCH」などに原稿を書く。その後『おかえり』(1995)で商業映画監督デビュー。世界25カ国50か所以上の国際映画祭で上映され、ベルリン映画祭最優秀新人監督賞(ヴォルフガング・シュタウテ賞)をはじめ、モントリオール世界映画祭新人監督部門グランプリなど、海外で11賞を受賞。続く監督第二作『忘れられぬ人々』はバンクーバー映画祭ドラゴン&タイガーアワード奨励賞、ナント三大陸映画祭で主演男優賞と女優賞をW受賞。劇映画として三作目にあたる『犬と歩けば チロリとタムラ』は上海国際映画祭ニュータレント部門(新人監督)のグランプリを受賞した。
     現在、立教大学現代心理学部映像身体学科の専任教授と映画美学校フィクション・コース、アクターズ・コースの講師を兼任。近作として2010年は『東京島』と『怪談新耳袋 怪奇』、2011年には『死ね!死ね!シネマ』が公開された。