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ポケットの中の握り拳-マルコ・ベロッキオ特集

『ポケットの中の握り拳』

これを見ずして映画は語れないといった大袈裟な台詞をごく自然に口にさせてしまう『ポケットの中の握り拳』には、やはり心が乱れる。-蓮實重彦(映画評論家)

ベルナルド・ベルトルッチと共に現代イタリア映画を牽引してきた巨匠マルコ・ベロッキオ。映画史に燦然と輝く名作『ポケットの中の握り拳』で衝撃的な監督デビューを果たした彼は、現在に至るまでイタリアの光と影を切り取り、社会に刺激を与える衝撃作を創り続けてきた。 イタリア国内はもちろん世界中の映画人から注目を集めてきたベロッキオの監督デビュー50周年を前に、貴重な作品群を集めた特集上映が遂に実現。 欧米では彼の最高傑作との評価がありながら、日本では過去に限定的な上映しかなされていない、知る人ぞ知る幻の名作『ポケットの中の握り拳』をはじめ、マルチェロ・マストロヤンニを主演に迎え、アストル・ピアソラが音楽を担当した本邦初公開の『エンリコ四世』など、巨匠ベロッキオによる珠玉の名作5作品を一挙上映。
■上映作品
『ポケットの中の握り拳』(I PUGNI IN TASCA)
映画界に衝撃を与えた、監督最高傑作
1965年/モノクロ/ビスタ/108分
北イタリアの山奥に住む、病んだブルジョア家庭。盲目の母親と障害を持つ弟、一家の大黒柱である兄とその兄を偏愛する妹と共に生活している主人公アレッサンドロ。家族や宗教といった既成の価値をすべて否定しようとする“怒れる若者”の破滅に向かう盲目的な暴力を描いた鮮烈なる監督デビュー作。
『エンリコ四世』(ENRICO IV)*日本初公開
監督・ベロッキオ×主演・マストロヤンニ×音楽・ピアソラ―豪華タッグによるイタリア名作戯曲の映画化
1984年/カラー/ビスタ/95分
ピランデッロによる戯曲を映画化。仮装パーティでヘンリー四世に扮したまま、馬から落ちて頭を打ち、その時から自分を本物の王だと思い込んでいる男が巻き起こす悲喜劇。彼は古城で臣下の衣装を着た使用人たちと暮らしている。ある日、伯爵夫人に扮した元彼女が彼のもとを訪れ、物語はとんでもない方向へ展開していく。
『肉体の悪魔』(DIAVOLO IN CORPO)
レイモン・ラディゲの同名原作をベロッキオが大胆に翻案した斬新な官能ロマン。
1986年/カラー/ビスタ/115分
高校生アンドレアと、金持ちの娘ジュリアは突然激しい恋に落ち、幾度も逢瀬を重ねる。これに気づいたジュリアの婚約者の母親プルチーニ夫人は激昂して、アンドレアの父親に抗議する。精神科医の父親は、自身の患者であるジュリアと付き合わないよう、息子を強く諌めるが…。『カルメンという女』『ラ・ピラート』のマルーシュカ・デートメルス主演。
『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』(VINCERE)
ムッソリーニとその愛人が辿る数奇な生涯を追って激動の時代を描いた圧巻の映像叙事詩
2009年/カラー/ビスタ/128分
ファシズムの創始者ベニート・ムッソリーニを愛し続けた女性、イーダの半生を描く。若き社会主義青年のムッソリーニに恋をし、彼への偏執的な愛に殉じたイーダの生涯を凝視し、彼女の目を通してムッソリーニを描くことで、20世紀という時代の命運を透かし彫りにした傑作。
『眠れる美女』(BELLA ADDORMENTATA)
イタリア全土を揺るがした尊厳死事件をテーマに愛と生死の深淵を見つめる社会派ドラマ
2012年/カラー/シネスコ/115分
2009年、17年間植物状態でいる娘の尊厳死を求める両親に対し、延命措置続行の暫定法案を強行しようとするベルルスコーニ首相。議員のウリアーノは自身の愛妻の延命装置を停止させた過去を持ち、そのことで愛娘との間に溝が生まれていた。ウリアーノは法案に賛成するか、反対表明するか決断を迫られていたが…。
■上映期間
7/5(土)~8/1(金)
■上映スケジュール
http://viva-bellocchio.net/schedule/
■開催場所
シアター・イメージフォーラム  http://www.imageforum.co.jp/theatre/
■公式サイト
http://viva-bellocchio.net/