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映画『ドロメ』監督・内藤瑛亮×主演・森川葵、小関裕太インタビュー

シネマート新宿にて 2作品同時“シンクロ”ロードショー中!!

2つの作品の恐怖と謎が、同時進行、シンクロする!ホラー映画の新たなる試み!!

高校演劇部の合宿を舞台に同じ時間軸で進行する男子、女子の物語を2つの視点、2本の作品として描く新感覚の“シンクロ・ムービー”となっている本作!ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でのワールドプレミア上映の際に行われた監督、出演者によるオフィシャルインタビューをお届けする。
内藤監督は2人で脚本を仕上げられてますけど、特に気を配ったところはありますか?
内藤:書いてて楽しかったですね。ホラー場面よりどうでもいい会話の場面が。今まで、いかにして流産させるか、いかにして殺し合うかって話ばかりだったので、平和に会話をしている人を書くことがなかったんで。共同脚本家とキャッチボールするようにホン作りを進めていったんですけど、お互いバカバカしい会話場面ばかり書いて、ホラー場面は先送りって感じでした。共同脚本家の松久さんは映画美学校の同期なんですけど、今でも同期とは年に一回旅行へ行ったり忘年会をしたりしていて、そのノリが反映されていますね。
『ドロメ』ならではの演出はありましたか?
内藤:演技のほころび的なものはできるだけ入れていこうって方針でした。テイクを重ねてオーケーテイクがあっても、別のテイクで面白くて良い間違いがあったら音だけ入れたりとかそこだけ挟んで入れたりしてますかね。正確さを求めるより、本人達からぽっと出てきたものの良さを大切にしました。失敗してるんだけども可愛らしく感じるような。映画全体としてチャーミングな印象にしたかったので。現場ではリラックスして自由にやってもらって、偶発的に出たアイディアをできるだけ取り込んでいきました。
現場で演出受けられていかがでしたか?
森川:自由でしたね。ほんとに感じたことを、例えばしゃびしゃびのスープカレー、こんにゃくとか入ってたんですよ。それって誰かがカレーってこんにゃくを入れるっけ?って言ったのを、本番で言ってみたり。その場その場で感じたことをそのままやってみようみたいな自由な感じでしたね。
現場で印象に残ってることはありますか?
森川:すっごい寒かったのに外でアイスを食べされられた。誰の趣味って思ってました(笑)
内藤:俺の趣味。俺の考える女子のイメージ(笑)
森川:確かに寒い時に寒い寒い言いながら食べる!(笑)
内藤:だべってる時に手持ち無沙汰にならないように、芝居で活かせそうなワンアイテムを取り入れました。寒いけどアイスを食べてるとか、ほうきを手の上に乗せて落とさないように喋っているとか。遊びを入れて本人たちもそれで楽しめるようにやってもらう。自由だけど一個縛りを設けるみたいな。
森川:そうですね。活きてる感じがしました。
ドロメのキャラクターは元々どういう発想で出来上がったんですか?
内藤:親がホラー好きで『チャイルドプレイ』とか『エルム街の悪夢』が好きだったので、ホラーキャラクターを作りたかったんです。でもアメリカ映画と違って日本って制作のバジェットが少ないじゃないですか、貞子とか伽倻子ってそういった状況を踏まえた非常にコストパフォーマンスがいいホラーキャラだと思うんですね。白塗りにして、長い髪の毛を垂らせばそのキャラクターになれる。アメリカ映画だと特殊造形やCGを使ってがっちり作り込まないといけない。貞子・伽倻子方式なら低予算のホラーでもキャラクターものをやれるなって。白塗り以外のパターンで、泥つければいいんじゃないか(笑)そういう発想でした。
元になった民話は何かあったんですか?
内藤:全身泥の化け物の設定として、何か使える民話がないかなと調べてみたら愛知県の豊田市に泥ぶち観音様があって。行ってみると桶に泥が用意してあって“ご自由におとりになって投げてつけてください”って汚れないように手袋もあったり(笑)。泥の中に落ちている観音像が発見され、どうやら泥好きの観音様らしいからって社に安置して泥をぶつけるようになったと、そこまでは実際にある話です。映画で使ってない部分の話としては泥塗れの観音像を洗った人が死んだらしいです(一同驚愕)。それはひどいなって話なんですけど(笑)
撮影はやはりハードでしたか。
小関:女子の方が大変だったね。もちろん内藤さんはずっと撮影されていましたけど。
森川:撮りきれなくて再集合がありました。
内藤:ラストシーンを晴天で撮りたかったんだけど、雨が続いちゃって。撮影場所を室内に変更すれば撮りきれたんですけど、妥協したくなかったんで、キャスト・スタッフの理解もあって、再集合させてもらいました。
撮影で大変だったのは?
小関:武器が最初に折れるのは僕だったんです。自分たちでダンボールで作ってる設定でした。それを後半つなげるのは大変なので角度を工夫して折れてませんアピールしながら戦いました。
森川さんはいかがでしたか?
森川:驚きですかね。普段驚くことがあっても「キャ〜」とかとか言わないじゃないですか。それをホラー映画には必要な叫びを出すっていうのは結構大変でした。普通は振り向かないでしょってところを気配で気付いてくださいって。どう振り向くんだろうっていうのが大変でしたね。
内藤:恐怖を表す間やタイミングはホラー映画的な文法が必要なんで、ただ驚けば怖くなるわけじゃなくて、引っ張ってる時間が必要。芝居として咀嚼しながらやって行くのは大変だったと思います。撮影で一番大変だったのは寝られなかったことでしたが、小関さんは絶対弱音を吐かない。相手役がテイク重ねても何も言わず、プレッシャーを与えないような感じで、でも毎回きっちりやってくれて。助かるなーって感じでした。
小関:楽しかったです。
最後に観客の皆さまに一言ずつお願いいたします。
森川:どっちから観ても楽しめると思うんですけど、女子篇の方が秘密が多かったりするんで、女子篇を観てから男子篇に移って、そうだったんだ!と思いつつ、もう一回種明かしを知った上でもう一度女子篇を見ると、さらに面白く楽しく見れると思います。
小関:観終わった後にこのジャンルは一体何だろうって考えました。ホラー?コメディー?ヒューマン?人それぞれ視点も違いますし、メインの役もたくさんあって誰を追うかでも違うし、観た方が感じたそれぞれのジャンルを聞いてみたいと思います。
内藤:これまでは陰惨な題材をモチーフにしたヒリヒリ系が多かったんですけど、今回はLET'S ポジティヴな作品なんで、バイオレンスが苦手な方も安心して観て欲しいなと思います。
内藤瑛亮監督作品『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』
シネマート新宿にて 2作品同時“シンクロ”ロードショー中!!ほか全国順次公開!
■公式サイト
http://dorome-movie.com
■公式Twitter
https://twitter.com/dorome_movie
『ドロメ【男子篇】【女子篇】』
監督:内藤瑛亮『先生を流産させる会』『パズル』|脚本:内藤瑛亮、松久育紀『先生を流産させる会』

主演:小関裕太、森川葵|出演:中山龍也、三浦透子、大和田健介、遊馬萌弥、岡山天音、比嘉梨乃、菊池明明、長宗我部陽子、木下美咲、東根作寿英 他

製作:「ドロメ」製作委員会(日本出版販売、TCエンタテインメント、TBSサービス、是空、レスパスビジョン)

2016年|カラー|5.1ch|ビスタ|【男子篇】92分|【女子篇】98分|配給:日本出版販売|宣伝:太秦

(c) 2016「ドロメ」製作委員会
ストーリー:期待と不安の中、ついに始まった男子校と女子校演劇部の合同合宿!主役の座は俺のものだ!私のものよ!友情あり、恋あり、正に青春ど真ん中!しかし、突如として現れた泥まみれの観音像…。たび重なる恐怖の怪奇現象…。そして、山に言い伝えられる“ドロメ”の謎とは!?