LOAD SHOW

A Rooted Soul. Vagabond Eyes.

映画の未来をいち早く
Be the first to witness the future of films

パトリシオ・グスマン監督作品『真珠のボタン』、『光のノスタルジア』

「一人でも多くの、特に若い人たちに観てもらいたい美しい映画です」(谷川俊太郎)

2015年ベルリン国際映画祭で銀熊賞脚本賞を受賞し、今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション部門に出品される南米ドキュメンタリーの巨匠パトリシオ・グスマン監督最新作『真珠のボタン』とその連作となる『光のノスタルジア』がまもなく一挙公開となる。混迷する文明社会に驚異の映像美で問いかけるパトリシオ・グスマン監督の一大連作叙事詩ともいえる当2部作は、光や水、大地、痕跡に残る記憶など様々なアプローチで時間を巡り、人間の業や生命の力強さに迫る。なお、公開に先立ち多くの著名人から応援コメントが送られた。
どちらの映画も、あまりにも悲しいことを信じられないくらい美しい映像の『ことば』で描いている(吉本ばなな)
そもそも南米には、政治と文学とドキュメンタリーと詩と娯楽と前衛と歴史と超歴史と現実と非現実と、映画とそれ以外の区別が無い。という伝統をありありとあけすけに、のびのびとやりたいだけやった2作品。何をどう感じれば良いのか失ってしまうほどの、圧倒的で静謐な混交。(菊地成孔)
宇宙が見せる遠い過去と、時代が隠す近い過去の接点としてのこの現在、自然の美しさとともに人間の恐ろしさを、グスマンは詩人の眼で明らかにする。(谷川俊太郎)
パトリシオ・グスマン監督作品『真珠のボタン』、『光のノスタルジア』
2015年10月10日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開
◼︎公式サイト
http://www.uplink.co.jp/nostalgiabutton/
◼︎公式Facebook
https://www.facebook.com/nostalgiabutton.jp
◼︎公式Twitter
https://www.facebook.com/nostalgiabutton.jp
『光のノスタルジア』

(2010年/フランス、ドイツ、チリ/1:1.85/90分)

監督・脚本:パトリシオ・グスマン 

プロデューサー:レナート・サッチス

撮影:カテル・ジアン

天文写真:ステファン・カイザード

製作:アタカマ・プロダクションズ 

(c) Atacama Productions (Francia) Blinker Filmproducktion y WDR (Alemania), Cronomedia (Chile) 2010

ストーリー:チリ・アタカマ砂漠。標高が高く空気も乾燥しているため天文観測拠点として世界中から天文学者たちが集まる一方、独裁政権下で政治犯として捕らわれた人々の遺体が埋まっている場所でもある。生命の起源を求めて天文学者たちが遠い銀河を探索するかたわらで、行方不明になった肉親の遺骨を捜して、砂漠を掘り返す女性たち……永遠とも思われる天文学の時間と、独裁政権下で愛する者を失った遺族たちの止まってしまった時間。天の時間と地の時間が交差する。
『真珠のボタン』

(2014年/フランス、チリ、スペイン/1:1.85/82分)

監督・脚本:パトリシオ・グスマン

プロデューサー:レナート・サッチス

撮影:カテル・ジアン

編集:エマニエル・ジョリー

写真:パズ・エラスリス、マルティン・グシンデ

製作:アタカマ・プロダクションズ

(c) Atacama Productions, Valdivia Film, Mediapro, France 3 Cinema - 2015
ストーリー:全長4300キロ以上に及ぶチリの長い海岸線。その海の起源はビッグバンのはるか昔まで遡る。そして海は人類の歴史をも記憶している。チリ、西パタゴニアの海底でボタンが発見された。そのボタンは政治犯として殺された人々や、祖国と自由を奪われたパタゴニアの先住民の声を我々に伝える。火山や山脈、氷河など、チリの超自然的ともいえる絶景の中で流されてきた多くの血、その歴史を、海の底のボタンがつまびらかにしていく。
  • 『定者如文(じょうしゃ・ゆきぶみ)』
    兵庫県神戸市出身。映画少年だった幼少期、バイクに溺れた10代、旅行に彷徨った20代前半を経て26歳で大阪芸術大学映像学科に入学、30歳で卒業・上京し東京藝術大学映像研究科第一期生として過ごし31歳で映像業界へと進む。その後映像業界で数々の現場をこなし東京で過ごした10年のキャリアの集大成として本年度の文化庁新進芸術家海外研修制度を利用してアメリカへと渡る予定。