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『さまよう刃』シンポジウム開催!

少年犯罪被害者支援弁護士ネットワークがシンポジウム 映画を通して考える被害者支援の在り方

『さまよう刃』の公開に合せ、8月31日、少年犯罪被害者の遺族の立場と加害少年の問題を考えるシンポジウムが「少年犯罪被害支援弁護士ネットワーク」の協力のもと実施された。

少年犯罪で子どもを亡くした被害者遺族や少年犯罪を中心に扱う弁護士、元少年院長らが登壇し新たな被害者を生まないための体制づくりを求めて意見を交わした。

少年犯罪の被害に遇った登壇者のうち、6年前に千葉県で「とにかくひき殺す人間を探していた」という当時19歳の少年が運転する軽トラックで24歳だった息子を殺害された澤田美代子さんは少年審判を傍聴した経験を語り、「少年はちっとも反省していなかった。刑事裁判では5年から10年の不定期懲役刑。少年は法廷で暴れているにも関わらずその結果だったので、本当にがっかりした。法廷で暴れるような者が社会に出てどういうことをするのか、裁判長や裁判官はどう考えたのか。そのような少年の裁判を『更正に期待する』といった通り一遍の言葉で裁判を終わらせた、ただそのことが悔しくてならない」と言葉を詰まらせながら語り、「少年事件が起きるたびに本当に憤りを感じている。加害者も被害者も出さないような社会をどうやって作っていくか、そのことをみなさんにももっと考えて頂きたい」と述べ、「被害者の家族は突然事件に巻き込まれ、例えようもない苦しみを味わう。そんな気持ちになる人を二度と出さない社会になってほしい」と心境を述べた。

シンポジウムの参加者からは、「法律を守るのは誰?また法律は誰を守ってくれるのか?私が映画の父の立場なら同じように逆上していたでしょう。でも父を殺人犯にしたくなかった。あまりにも悲しい。父を守る手立てはなかったのでしょうか?」「身を切る思いで話して下さった被害者遺族の方々に心から感謝します。この声をもっと広めていければと思言う」といった感想が出た。

『さまよう刃』を通して被害者の生の声を聴き、被害者支援の在り方を考える貴重なシンポジウムとなった。

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【連載】アジア映画の森の歩き方vol.2 韓国 現代篇(岡本敦史×夏目深雪) 

#02 深化する復讐もの―『ソウォン/願い』『さまよう刃』

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【Story】

町内の廃墟と化した銭湯で、冷たくなった死体で発見された女子中学生スジン。 父親のサンヒョンは妻を亡くしてから 男手ひとつでスジンを育ててきた。一人娘の死を目の前に、喪失感でただただ茫然とする。そんなある日、サンヒョン に犯人の情報が書かれた匿名のメールが届く。そこに書かれている住所を訪ねると、少年たちに暴行され死にゆく娘 スジンの動画を見て笑うチョルヨンを目撃する。一瞬、理性を失い誘発的にチョルヨンを殺してしまうサンヒョンは、また 別の共犯者の存在を知り犯人を捜そうとする。一方、スジンの殺人事件の担当刑事オッグァンはチョルヨンの殺害現 場を見てサンヒョンが犯人だと見抜き、追跡し始めるのだった。正義とは何か?誰が犯人を裁くのか?世論を巻き込 み、事件は予想外の結末を迎えるー。
■イ・ジョンホ監督作品『さまよう刃』
角川シネマ新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開中!
■公式サイト
http://samayouyaiba.net/
『さまよう刃』
監督・脚本:イ・ジョンホ/原作:「さまよう刃」東野圭吾(朝日新聞出版)
出演:チョン・ジェヨン、イ・ソンミン、ソ・ジュニョン、イ・ジュスン、イ・スビン
2014年/韓国/韓国語/122分/原題:방황하는 칼날
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