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深田晃司監督作品『さようなら』

11月21日(土) 新宿武蔵野館他 全国ロードショー!

死にゆく人間と死を知らぬアンドロイド。寄り添う二人が見つめる、生きることと死ぬこと。

劇団・青年団を主宰し、日本を代表する劇作家・平田オリザとロボット研究の世界的な第一人者である石黒浩( 大阪大学教授・ATR石黒浩特別研究所客員所長 )が、芸術と科学が交差する画期的な演劇プロジェクトを共同で進めている。そしてこの人間とアンドロイドが舞台上で共演し、その異質な完成度の高さに国内に留まらず世界各国で衝撃を与えた記念碑的作品「さようなら」が今度は映画化されることになった。
脚本・監督は『歓待』(10)で、東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞、『ほとりの朔子』(13)でナント三大陸映画祭グランプリ&ヤング審査員賞をダブル受賞。タリンブラックナイト映画祭で最優秀監督賞を受賞し海外から注目を集める気鋭の映画作家・深田晃司。
映画の中心となるアンドロイド・レオナ役を演じるのは、石黒氏が中心となり大阪大学で開発された【本物の】アンドロイド、ジェミノイドF。4月から放映中のバラエティー番組「マツコとマツコ」にも石黒浩が手掛けたマツコ・デラックスのアンドロイドが出演、そのリアルな存在は広く知られるようになった。そのアンドロイドと暮らす主人公・ターニャには同舞台でも同じ役を演じているブライアリー・ロングが務める。また新井浩文や村上虹郎など、日本映画界を代表する俳優陣が脇を固める。この映像化の試みは、映画にしかできない時間表現・空間表現・映像表現を駆使して、「さようなら」の描く死と生の世界を再構築している。
息を呑む映像美、時を刻む儚くも雄大な音楽。屈指のスタッフが結集、未知なる映画の誕生がいまここに。
深田晃司(脚本・監督)コメント

2011年に原作となる演劇『さようなら』を初めて鑑賞し、即座に原作者の平田オリザ氏に映画化を熱望しました。惹きつけられたのは、その劇空間に満ち満ちた予兆のような死の匂いです。死にゆく人間と死を知らないアンドロイドの対話は、芸術家がこれまで連綿と描いてきた「メメント・モリ(死を想え)」の芸術の最前衛にあるものだと思いました。死へと至る濃密な時間、それと裏返しの生の輝きをスクリーンに刻みつけたい、そんな欲望に私は舞台を前にして震えたのです。そしてまた、死の闇を思い出させないよう高度に制度化された現代社会にこそ、『さようなら』のような死を見据えた表現は求められ、その価値を増すのだと確信しています。私たちはいつか必ず、自らの死と向き合う日が来るのだから。

これまでの私の作品を見てくれている人にも、初めましての映画ファンの方にも、ぜひ見て欲しい作品に仕上がりました。まったく新しい日本映画が完成したと自負しています。劇場公開をどうぞ楽しみにしていて下さい。

深田晃司監督作品『さようなら』
11月21日(土) 新宿武蔵野館他 全国ロードショー
■公式サイト
http://sayonara-movie.com
『さようなら』
脚本・監督:深田晃司(「歓待」「ほとりの朔子」)

原作:平田オリザ アンドロイドアドバイザー:石黒浩

出演:ブライアリー・ロング、新井浩文、ジェミノイドF、村田牧子、村上虹郎、木引優子

配給・宣伝:ファントム・フィルム

(C) 2015 「さようなら」製作委員会
ストーリー:日本で稼働する原子力発電施設の爆発によって放射能に侵された近未来の日本。日本の国土の大半が深刻な放射能汚染に晒され、政府は「棄国」を宣言した。各国と提携して敷かれた計画的避難体制のもと国民は、国外へと次々と避難していく。その光景をよそに、避難優先順位下位の為に取り残された外国人の難民、ターニャ。そして幼いころから病弱な彼女をサポートするアンドロイド、レオナ。彼女たちのもとを過ぎていく多くの人々。そしてそれぞれの生と死。やがて、ほとんどの人々が消えていく中、遂にターニャとレオナは最期の時を迎えることになる・・・・・。