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日向寺 太郎監督作品『魂のリアリズム 画家 野田弘志』

絵を描くことは過酷だ。

世界の美しさ、その一瞬の姿を見つめ続ける、リアリズム画家・野田弘志

誰もが知る名画レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》やフェルメール《牛乳を注ぐ女》などに代表される、写実主義=リアリズム。世界の美しさ、その一瞬の存在のあるがままを見つめた彼らのまなざしを現代に継ぐ日本のリアリズム絵画の第一人者・野田弘志。デザイナー・イラストレーターの仕事を経て、30代で美術界に鮮烈なデビューを飾って以来、戦後の抽象絵画全盛の中、写実を追求し続け、常に日本の写実絵画界を牽引してきた。70代の現在、北海道・洞爺湖を望む原生林にアトリエを構え、日々、自然を見つめ、人間を見つめ、キャンバスに向かい続けている。圧倒的な密度の作品を完成させるために必要とする期間は一作品に一年。

本作では、最新作《聖なるもの THE IV 鳥の巣》の制作過程を、北海道の豊かな四季と共に丹念に追った。監督は『生きもの-金子兜太の世界』(10/DVD/文部科学大臣賞受賞)や劇映画『爆心 長崎の空』(13)など、映画を通して人間の本質を見つめ続けてきた日向寺太郎。魂を込めてリアリズム絵画へと向かう、一人の画家の苛烈な情熱と献身の姿を、克明に刻印した静謐な美術ドキュメンタリー。

【野田弘志 プロフィール】

1936年韓国生まれ(本籍は広島県)。57年、東京藝術大学美術学部油画科に入学。

在学中の60年に、白日展白日賞を受賞。大学卒業後はイラストレーターとして就職。69年にイラストの仕事を離れ、画家の道を歩むことに。70年、銀座三越にて、初の個展を開催。「黒の時代」と呼ばれるシリーズや、動物や人間の骨、鳥のはく製などをモチーフにした「TOKIJIKU」シリーズなどを制作。

83年、朝日新聞連載小説『湿原』(加賀乙彦著)の挿画担当。毎日、新聞に掲載される鉛筆で描かれた細密な写実画によって、一躍注目を浴びる。

95年~04年には、広島市立大学芸術学部教授として教鞭をとり、多くの若手写実画家を輩出した。現在、絵画教室「野田・永山塾」を共同で主宰する永山優子も、同大学出身である。

05年からは、北海道・洞爺湖近くにアトリエを構え、豊かな自然の中で、「崇高なるもの」シリーズ、「聖なるもの」シリーズ等の制作に打ち込んでいる。

日向寺 太郎監督作品『魂のリアリズム 画家 野田弘志』
8月23日(土)~ テアトル新宿 モーニングショーほか全国順次ロードショー
■公式サイト
http://www.tama-riz.com
『魂のリアリズム 画家 野田弘志』
出演:野田弘志

監督:日向寺 太郎

撮影:清水良雄 / 編集:川島章正 / サウンドデザイン:橋本泰夫

音楽:水野敏宏 / チェロ演奏:丸山泰雄 / 題字:野田弘志

助成:文化芸術振興費補助金

製作・配給:パル企画

(2014/日本/71分/DCP)

(C)2014 パル企画