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サイモン・ブルック監督作品『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』

演劇界の巨匠、門外不出の稽古場がついにベールを脱ぐ!

現代演劇に革命を起こした演出家のひとりピーター・ブルック。彼の著書『なにもない空間』は日本でも広く読まれ、それは日本演劇を変えてしまったと言っても過言ではないほど影響力があった。そんな演劇界の巨匠ピーター・ブルックの稽古場を明らかにしたドキュメンタリーが『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』だ。

監督を務めたのはピーター・ブルックの息子、サイモン・ブルック。フランスを拠点に多くの映画に監督、作家、プロデューサーとして関わり、映像制作以外にもピナ・バウシュやイヴ・ブルーベックカルテットのヨーロッパツアーでカンパニーマネージャーを務めるなど、その活動は横断的で目覚ましい。そんなサイモン・ブルックだからこそ映せたピーター・ブルックのクリエーションは彼の演劇観や人生を紐解く鍵であり、単なる稽古記録を越えた哲学的な体験へと観客を誘う。それは題名の通り「世界一受けたいお稽古」なのだ。

【内容】

ブルック作品でおなじみの笈田ヨシなど、あらゆる国籍の俳優たちが一堂に会して行われた2週間のワークショップ。それは床に敷かれた1枚のカーペットに、ブルックが1本の、目に見えない「ロープ」を引くところ始まる。俳優たちが右から左へ、まるでサーカスの綱渡りのように架空のロープを渡る。一見単純なエクササイズ に見えるタイトロープは、俳優の想像力の真実を衝くだけでなく、身体が生命を宿しその想像力と一体になっているかどうかを全てさらけ出す、演技の原点ともいえるものに繋がってゆく。監督サイモン・ブルックが5台の隠しカメラを設置して探るのは、創作過程に潜む“魔法”。そして床に敷かれた1本のロープから生まれてゆくドラマの数々。演劇界の巨匠ピーター・ブルックの稽古場がついにそのベールを脱ぐ。
演劇をどうリアルに見せるか? 悲劇や喜劇というカテゴリーに分けるのは簡単だが、何よりも大切なことはタイトロープというこの容赦のないかみそりの刃の上を歩くことだ——ピーター・ブルック
サイモン・ブルック監督作品『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』
9月、渋谷 シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』
原案: ピーター・ブルック、サイモン・ブルック/監督: サイモン・ブルック/配給: ピクチャーズデプト/提供: 鈍牛倶楽部/特別協賛: 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
出演:笈田ヨシ、ヘイリー・カーミッシェル、マルチェロ・マーニ、ジョシュ・ホーバン、アブド・ウオロゲム、シャンタラ・シヴァリンガッパ、リディア・ウィルソン、 エミリー・ウィルソン、ミーシャ・レスコット、カリファ・ナトール、セザール・サラチュ、土取利行、フランク・クラウチック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ
  • 『定者如文(じょうしゃ・ゆきぶみ)』
    兵庫県神戸市出身。映画少年だった幼少期、バイクに溺れた10代、旅行に彷徨った20代前半を経て26歳で大阪芸術大学映像学科に入学、30歳で卒業・上京し東京藝術大学映像研究科第一期生として過ごし31歳で映像業界へと進む。その後映像業界で数々の現場をこなし東京で過ごした10年のキャリアの集大成として本年度の文化庁新進芸術家海外研修制度を利用してアメリカへと渡る予定。